初診時には、まず、痛みのないフッ素塗布やブラッシング、
その次に、機械を使ったクリーニングなど、
「歯医者に慣れる」ことから始めます。
ただし、急性症状がある場合は、初回から治療を行うこともあります。
当院では、泣いているお子様を押さえつけての治療は、極力、行いません。
恐怖心は痛みを何倍にも増幅させるので、「歯医者は怖い」というイメージやトラウマを与えないようにすることが大切です。
また、保護者様から無理に引き離すことはせず、目の前で見守っていただきながら、安心して治療を受けることができます。
最近のお子様は、食生活の変化から、永久歯は大きく・顎は小さくなり、スペース不足で歯並びが悪くなってしまう傾向にあります。
さらに、乳歯が抜けずに残っていると…
永久歯は、乳歯を避けるように曲がって生えてきたり、
ねじれて生えたりしてしまうことも。
そのため、レントゲンで顎の成長過程を診て永久歯の生え方をチェックし、丁度いいタイミングで乳歯を抜いてあげるなどのコントロールが必要です。
また、乳歯は永久歯の並びに大きく関係しています。永久歯は、乳歯の位置を目標にして伸びていくため、その乳歯が虫歯でボロボロだと、永久歯が生えるのが遅くなることや、生えてこられなくなる場合さえあるのです。
したがって、「虫歯にならないよう予防する」「虫歯は、きちんと治療し、生え変わりまで残す」ことが大切です。
永久歯が生えてくる前から診察を受け、
適切な処置を行っていきましょう。
「よく噛む」ことは、
●脳への刺激 → 脳や神経が発達
●全身の筋肉に力が伝わる → 運動能力が上昇
●栄養の消化吸収力が高まる → 骨格が発達
など、全身の成長・発育に大きく関わります。
歯が丈夫なお子様と、歯がボロボロのお子様では、
成長の度合いが全く違ってくるのです。